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世論調査の怪
菅内閣の支持率が軒並み高いのはなぜか?
各メディアは世論調査の質問項目や標本選別法、集計方法を公開せよ

 民主党内部で激しい権力闘争と内部対立で勝った菅政権の世論調査支持率が、軒並み高いのは解せない。少し高い程度なら誤差の範囲と思うが、70%に近い支持率が出るのは納得がゆかない。
 私どもが知人や学生の範囲内で調べた結果では、菅さんが勝つでしょう、という反応が多数だったが、菅さんを支持するという人は20%程度しかいなかった。どちらかというと、この危機の時代には小沢さんの政治力に期待するという人のほうが、菅さんよりは多かった。
 普通の学生や生活者たちのこうした反応は、それほど世論調査の民意とはかけ離れてはいないはずだ。

 このコラムではマスコミの世論調査の結果には問題点が多く、本当の民意を反映していない点を指摘してきた。
 第一に世論調査の方法が示されていない。どんな調査をしたのか、調査は世論調査のプロが行ったのか、どんな集計方法を採用したのか、のデータも示すことなく、いきなり菅内閣の支持率が70%近くに跳ね上がりました、といわれても戸惑うばかりである。
 えーー、うっそーー、という反応が口をついて出る。

 マスコミの世論調査は経費節約だけが先行し、調査者は学生のアルバイトばかりで社員はいない。ある大手テレビ局から、世論調査の電話がかかったことがあったが、電話の主はアルバイトの学生で、こちらが少し突っ込んだ質問をすると、しどろもどろになった。
 そういういい加減な調査には協力できない、と電話を切ったことがある。

 大学や大学院で世論調査学を学んだプロの世論調査士を持つ欧米先進国では、世論調査結果の信頼度は高く、学問研究のデータにもなるので、いい加減なアルバイト学生が実務を担当することはない。

 代表選における脱小沢は、民主党内部の抗争以上に、マスコミにとっての大命題であった。小沢総理が誕生したら何をされるかわからない、本当に革命を起こされたら困る既得権益擁護派は、菅内閣の支持率が高いほうが都合が良い。
 そういう思惑の質問項目を作って、いきなり見知らぬ人に電話をかければ、相手側は思想調査でもされている気分になり、マスコミの誘導に従って回答するのではないだろうか。
 人間の心理なんてそんなものだし、マスコミに真実を語る必要もない。

 こういう大衆心理を分析もせずに、世論調査結果を大仰に振りかざすマスコミ各社の知的退行ぶりに愕然とする。
 世論調査とは乖離していた国会議員票では菅・小沢がほぼ拮抗していあたが、この結果のほうが本当の民意に近いのではないか。

 円高、株安と尖閣紛争で最悪の日中関係の中の船出である。自民党政権時代にもこんな最悪な時代はなかっただろう。

 民主党代表選挙はまるで菅平家、小沢源氏の源平の戦のように怨念確執陰謀が渦巻く選挙であった。菅政権が驕る平家は久しからず、にならないことを祈る。
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