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政治とカネ

永田町も中央集権マスコミもどこか狂っている
閑になると出て来る小沢問題、なぜそこまでうつつを抜かすのか

 尖閣や朝鮮半島危機で少し鳴りを静めていたが、またゾロ始まった小沢氏の政治とカネ。政界もマスコミもネタがなくなり、閑になると出て来る問題のようだ。
 小沢氏の政治資金疑惑は何かあるのだろうが、どこにどのような巨大疑惑が潜んでいるのか、素人にはわかりにくい。その気になって新聞を読んでわかったつもりになっても、いざ他人に説明するとなるとうまくいえない。
 新聞記者をしていた筆者も、政治部記者からこの種の問題は耳にタコのできるほど聞かされていた。
 古くは戦後のインドネシア賠償金、韓国への戦後賠償金支払いなどにまつわる政治家の汚職、賄賂、経済界との癒着、田中角栄の金脈、金丸事件、田中・金丸の派閥を引き継ぐ竹下派、そして小沢氏へとこの疑惑の本流が続いているという説明だ。
 疑惑の流れは図式的には理解できるが、昔のように目前で札束が乱れ飛ぶ時代ではない。それが政治資金規正法の帳簿の問題になっている。その帳簿のつじつま合わせ、整合性が細部で争われている。それが小沢問題である。
 問題点が素人にはわかりにくいという以上に、カネのかかる政治家にはつきもののことだ。多かれ少なかれ、なにがしかの政治資金問題をどの政治家も密かにかかえているはずだ。
 小沢氏が本当に巨悪を隠ぺいしている政治家だというのなら、彼を非難する与野党政治家はその証拠を出すべきだし、小沢氏を口汚くののしるテレビ局や新聞記者もその証拠をしっかり調査報道すべきである。
 残念ながら、検察審査会の強制起訴にしてもそれほど説得力のある起訴にはなっていない。第一、検察審査会の決定プロセスすらベールに包まれて、国民にはよくわからないのだ。新聞が「市民の勝利」といくらエキサイティングに報道しても、国民は冷めて見ている。

 国民が望んでいるのは政治とカネの追及ではない。景気をどうする?「太った敗者」などと蔑まれた日本を国際的にどう浮上させる?極東の安全保障は大丈夫なのか?就職氷河期の学生をどう救う?年金不正はどうなっている?消費税を上げて何に使うのだ?官僚に握られた政治をどう矯正するのだ?
 などなど。近代国家の役割は「主権者たる国民の生命と財産、安全を守るためにある」といったアダム・スミスの原点に戻ることではないか。
 格差が広がる世の中に対して、「天は人の上に人を作らず、人の下にも人を作らず」といった明治維新の福沢諭吉の精神に戻るべきなのではないか。
 
 政治もマスコミも国民の現実からあまりにかけ離れた「政治とカネと小沢氏」にエネルギーを費やし過ぎている。そこにいかなる利害関係があるのか、それをこそ知りたい。
 
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